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喫茶スイス 1972-2022

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唯一無二の味と空間、そして驚異の価格もあいまって多くの人に愛され、2022年に惜しまれながら閉店した彦根の名店「喫茶スイス」の本が発行されました。今は建物もなくなりもはや幻となった「スイス」の面影を惜しむような一冊です。

気鋭の写真家・金川晋吾さんによる建物解体前の写真、50年間「スイス」を営んだマスターご夫妻へのインタビュー、それぞれの距離感で語られるいくつかのエッセイ、建物の図面、画家・マメイケダ氏による傑作ハンバーグ画。
各テーブルにあったメニュー表がそのまま乗っているページなど、「スイス」を懐かしむものには悶絶のページ多数で、特にマスターご夫妻へのインタビューではおいしさや低価格の秘密、店頭ではあまりもの語らぬ印象だったおふたりの人柄が感じられ、あらためていい店だったなあと実感させてくれます。
スイスを知るひとにはもちろん、知らないひと、古い店を愛するひと、よい店とは何か考え続けるひと、たくさんのひとに届いてほしい本。

発行元の「あしがる出版」さんはこの本のために立ち上げされました。
つくり手の「スイス」への思いあふれる、上製本の美しい本です。

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01.はじめに
「私のスイス」川井 操
02.写真
 金川 晋吾
0.3インタビュー
 伊藤共栄,好子
 聞き手:川井 操
04.エッセイ
 そこの味
  細馬 宏通(人間行動学者/早稲田大学 教授)
 スイスの思い出
  辻 琢磨(建築家)
 そこにしかない『何か』をまとった、匂い立つような空間
  松山 孝法(渋家18 代代表)
 わたしたちが「スイス」を特別な店だと思っていなかった頃
  御子柴 泰子(半月舎店主)

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編著:川井 操 / 写真:金川晋吾 / デザイン:美和 絵里奈 / 発行:あしがる出版 / 発売:2024年7月 / サイズ:B5判 / 仕様:上製本 / 108ページ(カラー84ページ,白黒24ページ)

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